日本正座協会


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第1回 正座を美しく


執筆者:上村樹


きちんと背筋を伸ばして正座をするというのは、女性男性に限らず見ていて気持ちのいいものですよね。
江戸時代から広まっている正座ですが、現代では椅子の普及などで敬遠されてしまい、いわゆる「横座り」が自然な座り方になってしまっています。
けれど横座りは、背骨にとても負担をかけていることをご存じですか?
そしてあまり正座をしなくなると、正座をする筋肉が衰えてしまって足が痺れやすくなる。痺れやすくなることによって、さらに正座が敬遠されるようになる、という悪循環にも陥ってるようですね。
少しでも足が痺れないように、そして美しく正座ができたらいいですね。
さて、今回は、美しい正座の仕方についてお話しようと思います。


まず背筋はまっすぐにします。
この時、鼻とおへそがまっすぐになるようにしてくださいね。
でないと背骨が美しいS字カーブを描かなくなってしまいます。
このS字カーブですが、これだけ聞くと、猫背で姿勢が悪いように思ってしまうと思いますが、S字カーブは背骨の構造から考えてもとても自然な姿勢なのです。
この時、あごは引いた状態にします。 これによって、頭が脊柱に支えられる状態になります。
あごを引かないでうつむいた姿勢でいると、肩の筋肉で頭を支えることになり、肩が凝る原因となってしまいます。
美しい正座のポイントは次です。
かかと同士を開かないようにして座るのです。


ここでかかとを開いてしまうと膝から下が歪んでしまうことにより、O脚になってしまいます。
また背筋が猫背になってしまうと体の重心が変わってしまい足が痺れやすくなるのです。
なので、仙骨(骨盤の中央にある骨)をまっすぐに伸ばすようにします。
この時、足の親指を重ねないようにします。
親指同士を重ねると足は痺れないのですが、そうすると骨盤が傾いて左右対称になりません。
これでは左右のバランスが悪く美しくない正座になってしまいます。
膝と膝はにぎりこぶし一つ分ほど開いて、かかとの上にお尻を乗せるようにして座ります。
女性は膝を閉じて座るほうが美しいですね。
手は膝か太ももの上に自然に置きます。
美しい正座をすることによって、腹筋と背筋が自然に鍛えられます。
現代人は、正座から離れることで腹筋と背筋が弱っている傾向にあるようですね。
一日5分ずつでも美しい姿勢で正座をしてみてはいかがでしょう?

☆なお、足や膝に病気を持っている人は、長時間の正座は避けましょう。